慰問袋と奉公袋
慰問袋と奉公袋
名前が書かれたものも所蔵しています。
奉公袋(ほうこうぶくろ)
陸軍に入営の時や戦地に赴くときに、必需品を入れていった袋です。
袋の裏側には、軍隊手牒、勲章、記章、適任証書、軍隊における特業教育に関する証書、召集及び点呼令状、その他貯金通帳など応召準備、応召のために必要と認めるものを収容するように記されています。
(そのほか、機関銃歩兵砲射撃教販範等なども入れられていました。在郷軍人はこの袋を常に準備していつ召集があっても対応できるように、在郷軍人の心得などを入れていました)。
慰問袋(いもんぶくろ)
戦地の出征兵士を慰め不便をなくし士気を鼓舞するために、中に日用品などを入れて送った袋です。
中に入れられた物は、日用品(ちり紙、手拭い、石鹸など)、衣服付属品(シャツ、腹巻きなど)、食料品、薬品、写真、絵画、お守り札などでした。
差出人の住所、氏名を書いて手紙を添えました。
太平洋戦争が開戦する頃には、銃後の国民にとって半ば義務的なものになっていました。
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