栃木弁

栃木弁

北関東に位置している栃木県。特有の方言が使われてきましたが、産業や交通の発展による人と人との交流、テレビなどの影響などで標準語化してきています。

しかし、テレビなどなく行動と交流範囲も限られていた昭和30年ころまでに栃木県で幼少期を過ごした人には、栃木弁で話す人が多いです。

アクセントがなく、しり上がりのイントネーションが栃木弁の特徴です。
タレントのがっつ石松さんの語り口はまさに栃木弁です。

世界は標準化と均質化に向かっています。
栃木弁を使う人がやがてはいなくなってしまうのでしょうか。
私自身がこれは栃木弁だと思う言葉を集めました。

  故郷の訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聞きに行く 石川啄木
   *「そ」とは、「それ」の意味でこの歌では訛りを指しています。

画像の説明 冬の那須岳

栃木県は『那須岳とは茶臼岳の別称』としていますが、日本百名山の著者・深田久弥は書中に『那須岳とは那須五岳の中枢を成す茶臼岳、朝日岳および三本槍岳のこと』と記しています。

噴火口のある茶臼岳の標高は1,915m。
那須岳最高峰の三本槍岳は標高1,917mです。那須岳は低いな(ひくいな:1917)と覚えます。

これから充実していきたいと思います。追加や修正項目がありましたら、お問合わせからご提案いただけるとありがたいです。

▶塩原温泉露天風呂
▶塩原温泉露天風呂 
 この「不動の湯」は2015.6.1に閉鎖となりました。
 再開されましたが冬場は閉鎖となっています。(2015.12)

栃木弁の特徴
栃木弁の特徴は、尻上がり調子なことです。
「○○だべぇ~」「○○すっぺぇ~」などのように尻上がりになります。
・「い」と「え」の区別があいまいです。
「色鉛筆」を「いろいんぴつ」「えろいんぴつ」、「えろえんぴつ」など。

●名詞         「 」内は使われ方の事例です。
あったらもん     大切なもの。「あったらもんだから捨てんなよ」
あまや        農機具などを格納する納屋。
           雨屋と書くのだろうと思います。
           農家にあまやはつきものです。
あんぽんたん     ろくでなし、愚か者 「このあんぽんたん」
あらいまで      洗い物  「はやくあらいまでおわしちゃいな」
うら         後ろ、隣 「うらの家」 「うらに立つな」 
おいんと       お座り 「おいんと出来たね」と赤ちゃんに声をかけます
おさい        おかず
おしゃんこら     正座して 「おしゃんこらする」
おにむし       クワガタ虫
おっかない 怖い 「母ちゃんは怒るとおっかねぇ」
おっとばす      追い払う「カラスをおっとばす」
おどもり       子守
おばんです       こんばんは
お(ら)んげ、おれんげ 私の家、”げ”は家  「おらんげ、よってぐげぇ」
            那須塩原市には“おらげの牛乳”という銘柄があります。
おろぬぐ       まびく。「大根をおろぬぐ」
かえるっぱ      オオバコの葉
きどころね      仮寝。うたたね。
ギンガミ       アルミホイル
こじはん       農繁期に田んぼなどで10時、3時に食べること(物)
           おやつのようなものですがおにぎりなど重労働を支える食べ物です。
こないだ       この前、先日
ごじゃっぺ       嘘、いい加減こと 「ごじゃっぺ言っうんじゃねぇよ」
しっぱね        泥はね(泥がはねあがること)
じゃーぼ       葬式  「今日は組内でじゃーぼなんだわ」
せいふろ       お風呂
せな         兄  主に義理の兄を呼ぶとき
だいじ        大丈夫
ちんころたんころ   ネコヤナギ (栃木県北の方言です)
            画像の説明
ちんちめ       スズメ
てばたき       拍手
でいご        大根
でれすけ       馬鹿、なまけもの
はなぐら       いびき。「 酒飲むとはなぐらかぐ」
ねご         一輪車
わすら       いたずらすること
とうみぎ       とうもろこし
とんぼ        引き戸、開き戸
ひっくりがえっちょ  裏返し 
ふっかけ        風花。風に流されて降ってくる雪
へだげなこと     いい加減なこと。「へだげなこと言うなよ」
ほんしこ       本気 「あのやろ ほんしこになっちゃって」
まっかんちっかん   真っ赤
やげっぱだ      火傷
やだがんね      いや。(拒絶)
らいさま       雷  「らいさまが鳴ってきたぞ」

●動詞
あるって       歩いて 「家まであるって帰った」
あんべえはどうだい  具合はどうだい
いがんべ       いいだろう
いき(ぎ)あう     出会う 「あいつとそこでいきあっちゃったよ」
             いぎあう と濁る時があります。
いぐべ         行こう
いごう        出かけること  「一緒にいごう」 
いじやける       イライラする
いってみる       失礼して帰る。 「そろそろいってみます」(失礼します)
いんない、いんねぇ  いらない
うっちゃる      投げ捨てる  「そんな汚いものうっちゃっちゃえ!」
えんがみる      ひどい目にあう 「いや~えんがみたよ」
おごれ        ちょうだい   もらう場合と買う場合両方に使われる
おっかく        折る、割る  「茶碗がおっかけちったよ!」
おっかける     追いかける  「ドロボーをおっかける」
おっちめる      強く押し付ける
おわす        終わらせる  「今日中におわすぞ!」
かっつぁく       かきむしる。「虫刺されをかっつぁくな」
かつける       他の人のせいにする。
がめる        横取りする 盗むという意味でも使われます。
かんます         かき混ぜる 風呂をかんます。 
こ          おいで。「こっちへこ」
こしゃう       こしらえる 作る 「待ってろ、おむすびこしゃってやっから」
ごせやぐ       腹が立つ 「ごせやげるなぁ」「ごせっぱらやげるなあ」
こむ         取り込む  「洗濯ものをこむ」
しこる        気取る  「なにしこって歩いてんだ」
じなる        大声で叫ぶ 「なに、じなってんだ」
しんねぇ       知らない 「おら、そんなことしんねぇ」
すっぺ        ~をしよう  「かくれんぼすっぺ」
そばえる       甘える 甘ったれる
たまげる       驚く
           *栃木地方などの方言だと思っていましたが、各地で使われている古来
            からの標準語だと知りました。
           「魂消る」と書き、広辞苑にも載っています。
            使う人は少なくなってきているようです。
ちがかった      違っていた
ちんかんぱんかん    ぐらぐらしている
つっきる         横切る   「車道をつっきるとあぶねべ」
つっぱいる      はいる  「川につっぱいちゃった」
でっかす       出会う
のざえる      〈のどに物が〉つかえる。ふさがる。
のぼる        足を踏む  「電車で足のぼられた」
はか(が)いく     はかどる 「今日は仕事がはかいったな」
はぎる        切る 「頭はぎったの?」
ぶすくれる      ふてくされる 「いつまでもぶすくれてんじゃねえ」
ふっかける      雪が吹っかける 雪が風に流されて降ってくる。
ぶっちめる      挟む 「自動車のドアで指ぶっちめちったよ」
ぶっとばす      思いっきりつき飛ばす。殴るという意味もある。「あいつをぶっとばす」
ぼごじる        落ちる。「穴にぼっごじっておっかかなかった」
ぽっこす       こわす(壊す)
ぼっこ(わ)れる    ぶっ壊れる。 「このテレビぼっこわれちった」
ぶんなげる      放り投げる
ほろがす       揺らす 「子供が泣いてっからほろがしてやりな」
めっける       見つける 「いいもんめっけた」
むぐす        もらす。
もじゃくる      ぐしゃぐしゃにする「大事な書類だからもじゃくんじゃないよ」
もす         燃やす 
揉み出す       汚れを揉んで洗ってきれいにする。「雑巾を揉み出す」
やっぺ        ~をしよう 「はやくやっぺよ」
よばれる       ごちそうになる 「せっかくだからお菓子をよばれっぺ(よう)」
わけ(げ)っこする   分ける  「ふたりでわげっこすんだぞ」
わっかく       わる 「だれだ この皿わっかいたのは」

●形容詞 副詞
あじい        暑い 「あじいから 扇風機つけろや」
あんべえわりい    具合が悪い、調子が悪い
いか(が)んべ     いいだろう 「こっちの方がいかんべ!」(同意を求める時に使う)
いで         痛い  瞬間的に用いられる。
いまっと       もうすこし「いまっと頂戴」
いんない(いんねぇ) いらない  「こんなもんいんねえ」
おしゃらく      おめかし
きかない(きかねぇ  元気が良い いうことを聞かない 気が強い。
~け?        ~ですか(ほんとけ? げ?と濁る場合もある)
ごっこと       さっさと  「ごっこと片つけろ」
こみっちら      たくさん
こないだ       このまえ
ごっこと       さっさと
ごでっしり、こでっしり   いっぱい、たくさん
こみっちら      たくさん
こわい(こえぇ)   疲れた 「ああ こわいこわい」
さみー        寒い
しゃあんめ      仕方ない 「おまえが悪いんだからしゃあんめよ」
しゃらくせ      なまいきだ。「 しゃらくせ!だまってろ!」
だいじ        大丈夫
ちんたら       のんびりと 「ちんたら走ってんじゃね~よ」
てれんこてれんこ   のろのろ 
はしこい       機転がきく。すばしっこい。
           「あのおどごっこははしこいどな」
ばっち        末っ子
ばっちい       汚い
はらくちい      お腹がいっぱい 「はらくちくてはあ食えねえ」
ほんだげっとも    だけれども
むそい        ながもちする
よっぱら       十二分に
           「よっぱら遊んだんだからもうえがんべ。かえっぺ」

私は大阪に7年単身赴任をしていましたが、とうとう関西弁は身に付きませんでした。話そうとも思いませんでした。
栃木出身の人で関西弁を話す人がいましたが、その関西弁は明らかに関西育ちの関西弁とは違っていて不自然だったからです。

大阪を去る時、「あなたはとうとう最後まで栃木弁で過ごしましたね」と言われました。自分では標準語を使っていると思っていたのですが。

そしてそのころ、東京の人と話をしていて「あなたは関西にいたことがありますね」と言われたことがあります。知らず知らずに影響を受けていたのです。
おかしい栃木弁にはなっていないと思います。

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