丸善アテナインキBB ケース入 B115
丸善アテナインキBB ケース入 B115
売切れ
インクなし1個500円
ボトルサイズ
高さ約4.7 直径約3.8㎝
丸善アテナインキ(ブルーブラック)1/2オンス入
インク入りは売切れです。空瓶のみとなりました。
maruzen 丸善株式會社 ATHENA INK
紺色のプラスチックケースに2分の1オンス(約15cc)のボトルが入っています。ラベルの文字が右から左に書かれており、戦前(昭和10年代)に販売されたものだと思われます。
丸善
明治2年(1869)創業の老舗です。
早矢仕有的(はやし ゆうてき)が横浜に書籍・薬品を商う輸入商社「丸屋商社」として創業しました。その後多角的な商売をはじめていきました。日本の実質的な株式会社第一号といわれています。
インキの製造を開始したのは明治18年(1885)。丸善アテナインキは日本のインキの歴史を築いてきました。
広告用のマッチラベル
青いプラスチックケースの中にボトルが入っている珍しいものです。この当時、インキは高価で貴重な品だったのではないでしょうか。
紙箱にもボトルのラベルにも日本文字は右から左に書かれています。
気泡が入っている瓶があります。
古い時代のインクですが沈殿は見られません。
インキは使用できます。この時代のインキには防腐剤が入っています。昔のインキのあの独特の臭いは防腐剤の臭いです。
ケースのふた(左)には、中央に登録商標(TRADE MARK)の"アテナ(ギリシャ神話の女神)マーク"と"THE ATHENA INK TOKYO JAPAN" のエンボス(浮き彫り)があります。
ボトルの色はケースの色より濃紺です。
丸善は、明治18年(1885)現在の日本橋店の敷地内で「丸善工作部」がインク製造を開始しました。
創業間もない頃、学校や学生の増加に伴い、インキの需要も増大。しかし輸入インキは高価すぎ、家内工業で作られたインキには粗悪品が多かったことから、明治18年(1885)に現在の日本橋店の敷地内で「丸善工作部」がインク製造を開始しました。工作部製のインキはしばしば博覧会等に出品し賞を受けて、のちの「丸善インキ」「丸善アテナインキ」として一時代を築く商品となりました。
◇梶井基次郎の小説『檸檬』の舞台「丸善京都支店」
1872年(明治5年)に「京都支店(丸屋善吉店)」として開設され、その後一度閉店した後、1907年(明治40年)に三条通麩屋町に再開設されました。
梶井基次郎の小説『檸檬』の舞台となったのは、この麩屋町の丸善です。その後、1940年(昭和15年)に河原町通蛸薬師へ移転し、2005年に閉店。閉店時には、閉店を惜しむ来店客が本の上にレモンを置く様子が話題になりました。
そして、2015年(平成27)、 河原町通に丸善 京都本店がオープンしました。およそ10年ぶりの復活です。
豊富な和書の品揃えに加え、カフェがあり洋書・文具などが販売されています。
現在はアテナインキ復刻版として檸檬など6色が販売されています。(税込1個2,200円)
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