ぜんまい式ハエ取り器「ハイトリック」 A363
ぜんまい式ハエ取り器「ハイトリック」 A363
サイズ:約24×24×15cm
9,800円
送料:ゆうパック80サイズ
大正・昭和初期に活躍 今でも作動しています。昭和20年代までの人気商品だったそうですので長寿商品です。
名古屋市の尾張時計株式会社(現在の尾張精機株式会社)製造。
豆知識 ぜんまい式ハエ取り器「ハイトリック」
考案し売り出したのは、兵庫県の堀江松治郎。
蝿が動いている人の手に集まる習性があることにヒントを得て、古い掛け時計のぜんまいを利用して試作しました。
大正2年にゼンマイ仕掛けのハエ取り器「ハイトリック」の特許権を取得しました。
大正8年、この特許は尾張時計という名古屋の時計メーカーに売却され、ハイトリックは全国で大人気になり、やがては海外輸出まで行われるようになりました。アメリカでは「AUTOMATIC FLY TRAP」という商品名でした。
古い時代の品です。キズやよごれがあります。
ハイトリック 製造元 尾張時計株式會社
MANUFACTURED BY OWARI TOKEI KABUSHIKI KWAISHA NAGOYA JAPAN
YouTubuにアップした動画でご確認ください ⇒ ぜんまい式ハエ取り器「ハイトリック」 A363
羽を回して撮影しています。
金網が張られた収容箱(写真下)を取り外して撮影
収容箱(写真上)の底を開けてハエを取り出します。
ぜんまい式ハエ取り器「ハイトリック」
使い方
四角な板に酒や酢・砂糖などを混ぜたものを塗ります。
板はゼンマイの動きで回転していますので、においに誘われた蝿が止まっている間にゆっくりと箱の中に運ばれて行きます。
中は二重構造になっています。巻き込まれてきた蝿はいったん箱の下に入りますが逃げ出せない構造になっています。
箱から金網が張られた隣の収容箱(かご)に移る丸い穴があります。
蝿はこの穴からの光につられて隣の収容箱に移っていきます。
かごになっていて、収容箱は箱から取り外せます。
底板を外して火や水で蝿を殺します。
ハエは伝染病を運ぶ元凶と当時から言われていましたので人気を呼んだそうです。保健所の指導で、食堂を中心にこの機械が導入されたこともあったといいます
デザインも家具調でよかったため、家庭用発明品展覧会で有効賞、全国食料品共進会で一等賞と様々な展覧会で賞をもらいました。
海外へも輸出され、その商品名は「automatic fly trap」です。
パリ博覧会等にも出品され、国内よりも海外で有名だったようです。
実際に第一次世界大戦中にイギリス赤十字から注文があり、戦場でも使用されたといいます。
高価でしたので国内では、一般家庭よりは学校、病院、飲食店などで使用されることが多かったのです。
類似品もたくさん出回りました。
◇参考資料:愛知県博物館
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NO.E30 240812