石川啄木全集復刻版

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石川啄木全集復刻版1  石川啄木全集復刻版25,500.3,500.
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石川啄木全集復刻版10
歌集『一握の砂』
◇写真の右のページ 著者(啄木)が冒頭に書いています。
 函館なる郁雨宮崎大四郎君
 同国の友文学士花明金田一京助君
  この集を両君に捧ぐ。予はすでに予のすべてを両君の前に示しつくしたるものの如し。従つて両君はここに歌はれたる歌の一一につきて最も多く知るの人なるを信ずればなり。

宮崎大四郎君とは、啄木が妻子を残して小樽、釧路へと転々としたとき、妻子の面倒を見た恩人です。宮崎が啄木の妻節子に恋をしたということで、啄木は彼と縁を切りましたが、それでも恩は忘れなかったのです。
 歌集一握の砂は明治43年 12月1日発行されました。

◇次のように続きます。
また一本をとりて亡児真一に手向く。この集の稿本を書肆の手に渡したるは汝の生れたる朝なりき。この集の稿料は汝の薬餌となりたり。而してこの集の見本刷を予の閲したるは汝の火葬の夜なりき。

著者
啄木はこのとき朝日新聞社に勤務し、朝日歌壇の選者を務めていました。10月には長男・真一が誕生しましたがまもなく死去しています。

◇左のページ(写真左)
  我を愛する歌

東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる

石川啄木全集復刻版11


 天地・小口にシミがあります。全体に薄くやけています。

石川啄木全集復刻版12



 第1巻の箱にすれキズがあります。

石川啄木全集復刻版3    石川啄木全集復刻版4   石川啄木全集復刻版5

わずか26歳で世を去った天才詩人、歌人石川啄木の全集です。
昭和3年から4年にかけて改造社から出版された全集の復刻版です。
 ノーベル書房刊 定価18,500円 全5巻総ページ3000ページ超。
   第1巻:小説 第2巻:小説 小品・散文詩 第3巻:詩歌 
   第4巻:評論・感想 第5巻:書簡及び年譜

◇歌集「一握の砂」より
 我を愛する歌
 ●第1首
  東海(とうかい)の小島(こじま)の磯(いそ)の白砂(しらすな)に
  われ泣(な)きぬれて
  蟹(かに)とたはむる

 ●第14首
  たはむれに母を背負(せお)ひて
  そのあまり軽(かろ)きに泣きて
  三歩あゆまず

◇「悲しき玩具」より
  何となく
  今年はよい事あるごとし
  元日の朝晴れて風無し

  はたらけど
  はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり
  ぢつと手を見る

付録
啄木が20歳のときに作った雑誌『小天地』
 ・啄木が20歳のときに作った雑誌『小天地』の復刻縮小版

わが家の庭の矢ぐるま草の花です

わが家の庭の矢ぐるま草の花 2017.5.7
 この花を見るたびに啄木のこの歌を思い出します。
  函館の青柳町こそかなしけれ
  友の恋歌
  矢ぐるまの花
           『一握の砂』より

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