江戸時代の寺子屋で使われた平仮名手本「いろは覚」

江戸時代の寺子屋で使われた平仮名手本「いろは覚」

 江戸時代、寺小屋では読み書きを教えました。いろはや数字、地名、証文、漢籍などの知識を繰り返し音読し、基本の文字を修得させたといいます。
江戸時代の寺子屋で使われた平仮名手本「いろは覚」 1 江戸時代の寺子屋で使われた平仮名手本「いろは覚」 2



江戸時代の寺子屋で使われた平仮名手本「いろは覚」
いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせすん(色は匂へど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず)

古くから「いろは四十七字」として知られていますが、最後に「京」の字を加えて四十八字としたものが多いです。
現代では「ん」を加えられることがあります。

◇寺子屋の教科書
寺子屋で使われた教材には、この『いろは覚え』の他、『庭訓往来』『商売往来』『百姓往来』など往復書簡の書式をまとめた往来物や、漢字を学ぶ『千字文』、人名が列挙されている『名頭』『苗字尽』、地名・地理を学ぶ『国尽』『町村尽』、『四書五経』『六諭衍義』などの儒学書、『国史略』『十八史略』などの歴史書、『唐詩選』『百人一首』『徒然草』などの古典が用いられました。

中でも往復書簡を集めた形式の教科書は往来物と呼ばれたくさんありました。
様々な書簡を作成することが多かった江戸時代の民衆にとっては実生活に即した教科書でした。
「往来物」は教科書の代名詞となっていました。

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