尾崎朗子歌集 『蝉観音』『タイガーリリー』

尾崎朗子歌集 『蝉観音』『タイガーリリー』

尾崎朗子歌集 『蝉観音』『タイガーリリー』1

 尾崎朗子(おざきあきこ)

 左:第一歌集『蝉観音』
 右:第二歌集『タイガーリリー』
  1冊¥3,000.
  送料¥164.(クリックポスト)

  帯付き。書き込みはありません。

尾崎朗子
1965年生まれ。1999年「かりん」(短歌結社「歌林の会」)に入会。

歌集には年齢など作者個人に関することはほとんど触れられていません。
歌だけを鑑賞してほしいという作者の凛とした意志を感じます。

  名言集 Ⅳでも紹介しています。



尾崎朗子 第二歌集 『タイガーリリー』

尾崎朗子 第二歌集 『タイガーリリー』1




  ¥3,000.送料¥164.(クリックポスト)

351首が収められています。

2008~2015年までの作品です。
2015年8月30日発行のまだ新しい歌集です。
新品同様に状態は良いです。
    

尾崎朗子 第二歌集 『タイガーリリー』3



われを待つやはらかきものなし 母さんになれぬつばめもゐるのだろうか

触れたなら静かに背(せびら)見せるでせう近くてとほい男ともだち

ひと一人愛しとほせぬわが未熟残して逝けぬと母は嘆きぬ

可愛がるべき子がないという寂しさや叶わなかった恋などが歌われています。

恫喝のやうに降る雨帰らねばならぬ一つ家まだわれにあり

反論はしないけれども会議前トイレに眉根をよせる練習

太閤と酌み交はさんと宵ざくらまだまだ会社やめられないから

四度目の転職をしてにこにこと感じのよいふうな人になりゆく

孤独と寂しさの中で生きていく作者(女性)の気丈さに心打たれます。   

「ご家族はこれだけですか」と問ふ医師に「はい」としづかに頷く母子
作者は母一人娘一人の境遇のようです。その母親も二度にわたって癌を患い、作者がただ一人の家族として看病しています。

第一歌集「蝉観音」に「われ捨てし人死にたまふ」という歌があります。母とは育ての母の伯母だと推測します。

麦門冬湯(ばくもんどうたう)白湯に溶かして飲む母を連れ去るやうに秋深まりぬ
真夜中に降る雪のやうしんしんと介護する手といつかなるらん
ていねいに窓の結露を拭ひたれば硝子もわたしもすこし温もる

尾崎朗子 第二歌集 『タイガーリリー』2


尾崎朗子 第二歌集 『タイガーリリー』 帯にしわ

尾崎朗子 第二歌集 『タイガーリリー』 帯にしわ





 ¥2,000. 
   送料¥164.(クリックポスト)

  帯にしわがあります。
  その他の状態は良いです。 

尾崎朗子 第一歌集『蝉観音』栞
 11ページの栞が付いています。


タイガーリリーとは、小説ピーターパンに登場するインディアンの元気な少女の名前です。この小説では海賊のフック船長も出てきます。

尾崎朗子 タイガーリリー


尾崎朗子 第一歌集『蝉観音』

尾崎朗子歌集 『蝉観音』1


        372首が収められています。

 売切れました 
    

「小さな頃から"居場所"というものを切に求めていました。歌を詠みはじめると自分のなかに閉じ込めていた〈わたし〉が主張するようになりました」  歌集のあとがきより

尾崎朗子歌集 『蝉観音』3



われ産みし人のうはさを聞くゆふべ肉じやが煮すぎてじやが崩れたり

われ捨てし人死にたまふ大晦日つひに二度目の孤児(みなしご)となる

この2首には作者の尋常ではない生い立ちが読み取れます。そんな自分をさみしくかなしく見つめているもうひとりの自分がいます。



巻末の米川千嘉子の解説の中に、「わけあって伯母が母として育ててくれた」と作者の生い立ちが書かれています。
離婚を経験していることも歌で読み取れます。    

水よりも濃き血をうとみさびしみぬ〈里親募集〉のポスターの前
くわくこうは托卵を終へ飛び立ちぬ ひよひよ啼くのは三歳のわれ

尾崎朗子 第一歌集『蝉観音』2

蝉観音は作者の造語で、この歌集に収められている歌「手のひらに納まる小さき観音と思ひて抱く蝉のうすはね」からとったと「あとがき」にあります。

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NO.0051 B-117

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