名言集 Ⅳ

名言集 Ⅳ

           名言集 Ⅰ
           名言集 Ⅱ
           名言集 Ⅲ


-強くやさしく生きる為に-

                          -敬称略-

高齢期を元気に過ごすための「きょうよう」と「きょういく」

  ニッセイ基礎研究所 社会研究部 主任研究員 土堤内 昭雄
今日すべき用事「今日用(きょうよう)」があり、今日行くべき所「今日行(きょういく)」が必要ということです。

 『朝起きてもすることがない、行く所がない』という悩みを持っている人がいると言います。当たり前のことですが定年退職が近い現役の人は退職後に自分は何をするか計画しておきましょう。
 詳しくは ⇒ 高齢期の「きょうよう」と「きょういく」


結婚後は片方の目を閉じなさい。

 ヨーロッパの格言
 Keep your eyes wide open before marriage, and half shut afterwards.
結婚前は大きく目を見開き、結婚後は片方目を閉じよ。
結婚する前は両目を見開いて自分に適している相手かどうかしっかり確認しなさい。結婚したら多少のことは大目に見てあげなさい。

性格も生い立ちも違う二人が一緒になったのです。我慢が必要です。片目を閉じて相手の良い所だけを見るようにすれば良いのです。それがなかなか難しいのですが。


酒飲んで寝てしまえ

 伝説のディーラー藤巻 健史(ふじまき たけし 現在は参議院議員)が、いつか大損しないかと悲観的になり哲学者の友人に心の持ちようを尋ねたときの答え。

哲学的ではありませんが、じたばたしないで成り行きに任せることで不安は解消します。酒飲んで寝てしまえばいいのです。

私は毎日晩酌をして憂いを取り払っています。飲み過ぎて二日酔いになり後悔することも多いのですが。
「果報は寝て待て」という言葉もあります。

「音が気になる者が移ればいい。大胡田君が移ることはない」

 「点字を打つ音が気になる人もいるので、席を移りなさい」と大学の教授が大固田さんに命じました。その時の仲間の学生の言葉です。
 この学生のやさしさと勇気に心打たれます。

大胡田誠(おおごだ まこと)
先天性の緑内障のため12歳の時に全盲となりましたが、5度目の司法試験で合格、日本で3番目の全盲の弁護士となりました。

人ははじめることを忘れなければいつまでも若くある。

 マルティン・ブーバー(オーストリア出身の社会学者 1878〜1965)
新しいことにチャレンジ! 新しいことをやろうという気持ちで若々しくなれます。


これ内緒(ないしょ)ガーゼに酒を含ませて口あけし夫(つま)の唇湿す

  中村 俊子 「NHK介護百人一首2016」入選作
 酒好きだった父の晩年に私もしてあげてやればよかったと今になって思います。

[その他の入選作より]

出来ぬこと出来ることより多けれど今日また一つ出来ることあり
  寺司 愛子

認知症の母が父と手をつなぎ吾(われ)を見送る春のバス停
  河上 しげみ

病ゆえ家族に何もしてやれぬ私のしごと笑顔でいること
  後藤 親子

祖母は言う10分おきに金あるかありがたいけど少し悲しい
  陣場 友理

大好きなあめ玉ひとつとけるまで母に寄り添う兄の優しさ
  大森 きよ子


私の成功のヒケツは、「生まれた家が貧乏であったこと」「上の学校へゆけなかったこと」「生まれつき体が弱かったこと」

  松下幸之助:松下電器産業(現在のパナソニック)創業者

劣等条件をかかえ、若者であればだれでも抱くであろう希望を、どれだけ捨ててこざるをえなかったか、と私は想像する。捨てて捨てて捨て抜いたはてに、実業の世界で成功するという希望が残る……これが松下さんのハングリー精神ではなかったか。ハングリー精神の底流にあるものは「捨てる力」である。
  斉藤茂太著『「捨てる力」がストレスに勝つ』より


過ぎし日のやうに雪降り積もりそむ

  矢島 渚男(やじま なぎさお、1935年1月長野県生まれ)
降る雪は追憶を誘います。あの時のように雪は降り続けます。雪の降る小道を歩いているときや、降り積む雪を窓辺から見ていると過ぎし日にこんな情景があったことを思い出します。そしてその日に戻ったような心持になります。
 もう1句
遠くまで行く秋風とすこし行く  矢島渚男

当たり前のことを当たり前にこなす。「凡事徹底」を取り戻したい。

平凡を続けられるのは非凡の証である。杭打ち工事のデータ流用などの手抜きはもってのほかで凡事ではないですが、当たり前のことを当たり前にこなしていかないといけないです。
  坂本裕寿 読売新聞経済部長 2015.12.06読売新聞朝刊より 


さみしきがさみしき背中眺めつつ一人を味わうスターバックス

  後ろ姿 尾崎朗子(あきこ)歌集『タイガーリリー』から。
   これは作者の写真ではありません。

尾崎朗子 第二歌集 『タイガーリリー』1





自分の背中もさみしく見えることを作者は自覚しています。
人はみなさみしいのではないでしょうか。
     

こんな歌も詠んでいます。⇓(第1歌集『蝉観音』より)⇓

 われ産みし人のうはさを聞くゆふべ肉じやが煮すぎてじやが崩れたり
 われ捨てし人死にたまふ大晦日つひに二度目の孤児(みなしご)となる
 この2首には作者の尋常ではない生い立ちが読み取れます。そんな自分をさみしくかなしく見つめているもうひとりの自分がいます。

 うららかな春に戸籍を作りたり筆頭者われに続くものなし

  ⇒ 尾崎朗子歌集 『蝉観音』『タイガーリリー』

貧しさの記憶ばかりが浮かびくる苔生(こけお)いし父母の墓洗うなり

  鳥栖市 高尾政彦 2015.10.19 読売花壇

貧しいながらも元気に働き自分を育ててくれた父と母、貧しさゆえに苦労が多かった父と母への感謝の思いに心打たれます。

私の家も貧乏でした。今はそれほど豊かではないですが昔と比べるとずっとずっとよくなりました。父と母に感謝しています。もっと親孝行しておけばよかったと思います。

運動会孫の応援しておればなぜか知らねど涙出できぬ

  橋本市 若崎喬子  2015.10.26 読売花壇

孫は幼稚園でしょうか、小学生でしょうか。暖かい日差しの下でお孫さんが元気よく走っています。幸せを感じての涙だと思います。年を経て涙もろくなったのでしょうか。私も同じです。


この街を行く人々は誰も僕たちのことを知らない。僕たちも街を行く人のことを誰も知らない。

  第153回(平成27年上半期)芥川賞受賞作 又吉直樹『火花』より

   主人公の漫才師の徳永は師と仰ぐ神谷さんとハーモニカ横丁に向かって歩き出します。

 雑踏の中での孤独感を私も感じたことがあります。人ごみの中にいるときに一人でいるときよりも強い孤独感を感じました。大阪に単身赴任しているときでした。

漫才師のスパークスの解散が決まり最後の舞台でのやり取りには声を上げて笑いながら涙ぽろぽろでした。感受性がみずみずしい若い時代にこの「火花」を読むことができたら良かったのにと思いました。
 花火
最後の熱海で地味な花火に大きな拍手と歓声のシーンもよかったです。


努力しても成功すると限らないし、僕たちも失敗ばかり。ただ、一生懸命努力したら、成功しなかったとしても必ず成長はできる。

  山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長
  2015.9.7「ノーベル賞受賞者を囲むファーラム 次世代へのメッセージ」(大阪国際会議場)にて。

「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」により2012年のノーベル生理学・医学賞をジョン・ガードンと共同受賞。



人は誰でも人生でいろいろなつらさを経験します。自分を無条件で認めてくれる人がいるという安心感と、生きる喜びを実感できることが、壁に立ち向かってく力になるはずです。

  読売新聞「人生案内」大日向雅美(大学教授)
    低身長の孫を心配しての相談への回答

お孫さんの良い所をいっぱいみつけてほめてあげてください。

あまり心配を口にして娘さんを追い詰めてしまうことのないように気を付けてください。
黙って見守ることがどんな励ましの言葉にも勝る力になります。


帰省した娘に将来問へぬまま二人並んで昼寝をしたり

  つくば市岩瀬悦子 読売花壇 2015.9.7  栗木京子選
娘さんのこれからを案じながらの昼寝は赤ちゃん時代の添い寝とは違うものですが穏やかな時間ではあったのだろうと思います。


諸君、なんでもやりたいことを大いにやるこった。人生とは、なにもやらない虚無よりも、たとえ失敗しても、傷心の方がはるかに貴いものなのだ、とオレは思っている。

  今東光「最後の極道辻説法」より

「人間は失望した時が自己放棄であり、失格者だ。失望しない限り、望みはあるんだぞ」

  今東光「悪太郎」より

私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は常にもう一回だけ試してみることだ。

 エジソン


男には2種類しかいない。気の弱い男と、とても気の弱い男だ。

  元東京地検特捜部長 河上和雄 
 76年、戦後最大の疑獄「ロッキード事件」の捜査を担当 2015年2月7日死去
強者にかみつき弱者に優しかった人はこの言葉が口癖だったといいます。ピンと背筋を伸ばしていた人でしたが自分も気が弱いと分かっていて心の背筋も伸ばしていました。

春の日の動物園にひとりきてさびしき象の眼差しにあふ

  読売花壇 2015.4.14. 東大阪市 山本 隆
 作者は何を求めてひとりで動物園に来たのでしょうか。この日の作者の眼差しは像のさびしい眼差しと同じだったのではないでしょうか。

お母さん役が一番好かったよ過ぎし時間のなかのわたくし

  読売花壇 2015.4.14. 高岡市 野村昭壬
 子供役、恋人の役、妻の役、母親役、そして今は何の役でしょうか。これまで演じてき役の中で母親役が一番良かったという感慨。母親の子供への愛情は男にはない深いものがあると私は感じています。


この人を看取ると決めし春の雪

  北海道北広島市 ひぐちのりこ 2015.4.4 NHKラジオ第1「文芸選評 俳句」
 「この人」とは義父でしょうか、夫でしょうか。長く一緒に暮らしいろいろなことがあったに違いありません。良い思い出ばかりではないと思います。

看取ると決意したその日の雪は降ってもすぐに消えてしまう春の淡雪でした。看取る人へのわだかまりもこの日の雪のように溶けてゆくのでしょう。女性ならではの優しい感情です。  

ひな壇にならぶ明治の古き雛なき母に似る面影さびし

  読売花壇2015.3.30 昭島市 杉崎寿美枝
 私も何かにつけて亡き母や父を思い出します。母そして父が逝きました。ときどき夢も見ます。

頑健に生れたかりし恨みあらばこの母に叫べ夢に出て叫べ

  読売花壇2015.3.30 神戸市 上原陽
 作者の息子さんは難病のため32歳で亡くなりました。夢に出てきて恨みをぶつけてほしい。顔が見たい、声が聞きたい、「叫べ」に込められた母の思いが胸に迫ります。


ひとは他人のみならず、自分のことも思うようになりません。その意味で生きることは苦労の連続です。つまり苦労は取り除くものではなく、分かち合うものなのです。

 読売人生相談回答:鷲田清一(哲学者:大阪大学総長など歴任)2015.3
  祖母の介護に苦労している母を思っての相談者への回答です。

利他の心  

自らの利益をただ追求するのではなく、自分以外の周囲の人たちが豊かになるように考える「利他の心国」が大事だと思う。
  京セラ名誉会長 稲森和夫  2015.1

 稲盛氏は、京セラでも日本航空でも経営の基本にしてきました。世のため人のため尽くすことが、事業の成功にもつながるといっています。
 私のところも1零細事業者ですが、なかなか利他の心を持てないでいます。自分の利益をまず考えてしまいます。


読売花壇より6首

雪の上にゆきしんしんと降りつもる幾代変わらぬふるさとの雪

  胎内市 小泉 長   読売花壇2015.1
 しんしんと降り続き深く積もるふるさとの雪です。その雪への思いは雪国の人にしか分からないのかもしれません。
         画像の説明

 三好達治の「雪」という詩を思い出します。
  「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む
   次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降り積む」

一人居でも涙はこらえるものなのか涙そのまま眠らんとす

  五條市 片山美千代 読売花壇 2015.1
 涙を流し声を出して泣けば哀しみは薄れ心和らぐのでしょうか。
独り身でも涙をこらえているのはひとときで安らかな眠りがおとずれることを祈るばかりです。
 

かごかきの背(せな)に滝なす汗見れば かごの上なるわが心恥づ

  浜田青陵 読売花壇2015.1
 汗を流して働くことの尊さを忘れないようにしたいです。

ポケットは左右にひとづつありて違う憂ひを閉じ込めてゐる

  竹原市 岡本稔元  読売花壇2015.1
 憂いや不安、悩みは絶えることはありません。ふたつの違う憂いをポケットに閉じ込めてはいますが、閉じ込めてゐることを忘れることはできません。

老いの涙とどめがたしも孫を見ても子をみても涙ながるるものを

  潮来市 大野信哉  読売花壇2015.1
 老いの身には、平穏無事で孫や子の元気な姿を見られることが何よりの幸せです。

また来ると夫(つま)に約せばうなづきてただ黙(もだ)しおりわれを見つめて

  読売花壇2014.12
 介護施設に入居している夫は言葉を言えなくなっています。ただうなづいている夫を残して去るのは切ないと思います。

 私には「また来るよ」と父や母に声を掛けて切ない思いで施設を後にしていた経験があります。父も母も言葉を言えなくなっていました。黙って私を見つめていました。その父母とも会えなくなりました。言葉がなくても会いたい、会って「また来るよ」と言いたいです。
 作者の夫のご健勝をお祈りします。


「相手の悪手によって転がり込む勝利から美しい棋譜は生まれない」

  将棋の羽生善治名人 2014.12
 「自分の打撃がベストであるためには、相手投手のベストも必要になります」
 最高度の技量の応酬の結果が最高位をもたらします。
 イチローもこういっています。
 「ライバルがいてこそ磋琢磨できて自分が伸びるのですからライバルはありがたいです」

作文三上。馬上、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)

  北宋の詩人、欧陽脩
 文章を練るのに適した場所三つ。
 私は湯船でいろいろ考えます。

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