古文書 金子請取一札之事 明治元年 C01
古文書 金子請取一札之事 明治元年 C01
¥1,500.
明治初期の家督相続に関して金五十両を請取ったという一札(いっさつ:証文)です。
ヤケ、しわ、しみがあります。
明治元年ですからまだ貨幣は両が単位でした。
金五十両は今のお金にしてどのくらいの価値でしょうか?
1000万円ほどになります。
●根拠
江戸時代における貨幣価値が現在のいくらかという問題は、大変難しい問題です。なぜなら、当時と現在では世の中の仕組みや人々の暮し向きが全く異なっていて、現在と同じ名称の商品やサービスが江戸時代に存在したとしても、その内容や必要度合いなどに違いがみられるほか、同じ江戸時代でも時期や場所によって値段が相当異なるためです。
ただ、一応の試算として江戸幕末期における1両の価値を現代でも比較し易いそば代金と比べると、1両は18~22万円程度となります。
江戸のそばの料金は1864年ころまで16文、1865年以降が20~24文です。当時の実勢相場で1両は6700~8300文ですので、1両で350~420杯のそばを食べられることになります。現在のそばの料金は520円程度(総務省小売物価統計調査における“かけうどん”<2009年1~11月平均、都区部>を代用)ですので、1両は18~22万円となります。
(日本銀行高知支店のホームページより抜粋)
こうした一札(証文)にはひな型がありましたが崩し字と変体仮名ですので読み解くことはなかなか難しいです。
金子(きんす)請取一札之事 一金五十両 右者(は)此度(このたび)柳井村・・・
明治元未(ひつじ)八月
今から150年前の大政奉還となった明治元年(1868年)に作成された証文です。
a:1971 t:1 y:1
E-13 171025