万年筆のペン先について(太さと素材)
万年筆のペン先について(太さと素材)
ペン先
プラチナ万年筆のペン先
ペン先に、18K 中字の刻印があります。
ニブとも言います。
万年筆にとって大変重要でデリケートな部分です。
高価な部品です。
ペン先の太さ
細字~太字と様々なサイズがあります。
一般にアルファベットであらわされています。
○EFまたはXF:EXTRA FINE(エクストラファイン)
極細字
○F: FINE(ファイン)
細字
○M: MEDIUM(ミディアム)
中字
○BまたはL: BROAD(ブロード)、LARGE(ラージ)
太字
○BBまたはXL:BROAD BROAD(ブロードブロード)、EXTRA LARGE(エクストララージ)
極太
パイロットの表記
(パイロットはこのように表記しています)
・EF(エキストラファイン:極細) [字幅0.25ミリ]
・F(ファイン:細字) [0.32]
・FM(ファインミディアム:中細 [0.4]
・M(ミディアム):中字 [0.5]
・B(ブロード):太字 [0.61)
・SB ソフトブロード:ソフト調太字 [0.61]
・SU スタブ:縦太横細 [0.63]
・BB ブロードブロード:極太 [0.72]
・C コース:特太 [0.85]
・MS ミュージック :縦太横細 [0.9]
セーラー万年筆の表記
ペン先の素材
ほとんどがは、金かそれに類する物でコーティングされています。
インクに含まれる硫酸、塩酸などに強く、腐食しにくいためです。
金を使ったペン先の表記は、金の含有率によって大きく3つに分かれます。
“14金(14K)”“18金(18K)”“24金(24K)”
24金(24K)は混ざりもののない純金ですが、柔らかすぎて万年筆のペン先としては使えません。
一般的には18金や14金が使われます。
18金は、金の含有率が75%(18/24)程度。14(14/24)金は58%程となっています。
一般的に金の割合が多い方が柔らかくなりますが、柔らかさはペン先の厚みや形状による影響の方が大きく、14金の方が18金より柔らかく感じる場合もあります。
金メッキを使ったペン先の表記
ステンレススチール23金ゴールドプレート仕上
材質はステンレスで、そこに23金のメッキを施しています。
“14金仕上げ”“18金ゴールドプレート”“14KGP”等と表記される場合もあります。
金メッキであり材質が金ではありませんので、金素材の柔らかい書き味とは違ってきます。
ペン先の硬さ
硬さは、ペン先の厚みとカーブによってほぼ決まります。
ペン先の金属の厚みが厚いほど筆記時の感触は硬くなり、横方向へのカーブが深いほど弾力は硬く、浅いほど柔らかく感じます。
また、ペン先が長いほどペン先がカーブの影響を受けにくくなり、柔らかくなります
材質が金なのかステンレスなのかで書き味に違いがあります。
金の方が素材として柔らかいので、書き味は柔らかく滑らかです。
逆に鉄系合金は金と比べると硬く感じます。
a:5790 t:1 y:0